琵琶、枇杷、びわ

夫と二人で、リレーエッセイの真似ごとのようなものを始めよう、という話になりました。 以前からこの手の話は何度かしていたのですが、なんとなく機が熟したような気がしてアカウントを開設しその勢いで書いています。

夫との共通点は、相違点と同じくらいあるけれど 最も重要なことのひとつは「読むこと・書くことに喜びを感じるタイプの人間である」ということなのだと思います。

ここで書かれる予定のものの多くは誰にとっても役に立たないし、私が(あるいは夫が)なにか重大な事件を起こしてその精神の出自を分析されるような機会がなければ、きっと誰の目に触れることもそうないでしょう。

従って、定期的に投稿する必要もなく数字を追いかけることもしないだろうけれど、 つらつらと思ったことを残せる場があるということは、 静かな祈りを続けるような喜びと安らぎをもたらしてくれる気がするのです。

ブログのタイトルは、武田百合子さんの『ことばの食卓』「枇杷」から拝借しました。 どうということない日々と、日々の中に潜む悲喜こもごもを予感させるようなタイトルで気に入っています。

先程夫が入力してくれたアカウント画面を見てみたら『琵琶を食べていたら』となっていました。 僧侶が琵琶を齧る画はそれなりに面白くて、たまに奇々怪々な文章を載せてもいいなと思いました。

(みな)